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Posted by みやchan運営事務局 at

2010年05月20日

口蹄疫・なにもできないと言わないで

『宮崎産、川南町産と書かれた野菜が
売れなくなってきています
農畜産で生きてきた町です。

どうか、みなさま
「何もできませんが」 と言わず

皆さんが食べている食べ物が
全て外国産に変わってしまう日が来る前に、
今でこそ意識して食べてください。 』


(mixi ひじりさまの日記より 一部抜粋)

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『非常事態宣言』に伴い、
未感染の牛や豚約20万5000頭に
ワクチンの接種が 決定されました。




どういうことか分かりますか?




ワクチンを接種された 豚や牛、
救われるためではありません。

『ワクチン使用で 感染拡大のスピードを抑制し、
殺処分頭数増加のペースを落とすことを目指す。』

(5/19・mixiニュースより)

このための ワクチンの接種なのです。


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本日の記事は 非常に迷いました。
「これ以上、悲しい気持ちになりたくない」
と 思われる方、
どうか この先は 読まないでください。


これは 現実です。


※ 転載にあたり 「おうち日記」さまより
情報元をいただきました。
なお、日記元のひじりさまには 日記のコメント欄にて
転載の旨をお知らせしておりますが、
「転載NG」のお返事が来ました際には
削除させていただく事があることを ご了承ください

また、転載に当たり
一部、抜粋および改行処理等させていただいております。
ですが、日記元さまの意思にそぐわぬ事は
していないつもりでおります。




  -------------


◇以下↓ mixi ひじりさまの日記より 抜粋◇



『書くべきなのか書かざるべきなのか・・・

以前書いた日記「あの母の瞳は閉じられた」
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1487772912&owner_id=1656063

の文中にある

>さすがに書くことがためらわれるほどの
心が冷える行為さえも現場では起きてました。


を、やはり書く事にしました。

畜産農家を、遠くから言葉でいじめるのは辞めて欲しい。
お前らのせいだとか、犯人扱いするのは、本気で辞めて欲しい
誰だって、一人としてなりたくてなった現実ではないのだから。。。
皆さんと同じ、家庭を持ち幸せに暮らしていた人達なのですから。



殺処分の様子は、本当に地獄絵図のようだった。


獣医さん達が来て、一頭一頭、注射で眠らせて
その後に、さらに注射で安楽死させると思っていた。

この養豚農場には、人間よりも大きな母豚が数百頭、
青年豚がさらに多く、子豚が数千頭


口蹄疫の症状の出ていないまだ元気な豚もたくさん居る



「 何十人と獣医師が来たけどよ。
かき集められた経験の浅い獣医師たちは、母豚を怖がって
まともに注射も打てんちゃが

急所は首筋の血管なのによ、
柵の外から身を乗り出して、お尻に打とうとするわ、
バカじゃねーか!
豚だって生きちょっし痛いから、ひょいとお尻を動かして逃げるわな。

しょうがねーかいよ、
俺が柵に入って豚の首をガシって押さえつけてやる始末。
危険やっちゃけど仕方ないわ


首筋に注射を打つやり方を教えたっちゃけど、ダメじゃわ・・・

もう、豚の首は、突き刺した注射のあとだらけ、痛々しいわ。
豚はギャーギャー暴れるわ


ちくしょーーちくしょーーー!もっと安らかに死なせてやってくれよ。

獣医師の免許をもっちょる奴しか、殺したらいかんかいよ。手がだせん・・・

かわいそうでよ


もちろん、ベテランの奴は上手いし、早くてよ関心するんよ。


でもな、みんな目に涙を浮かべながらも作業してくれてるし、
手を合わせてくれる人もいる。


命を救うための獣医師がよ。
今まで、命を助けるために、動物に声をかけ、
一生懸命働いてきた獣医師がよ・・・

この注射を打ったら、こいつが死ぬって分かりながら、注射を打ちこむんよ。
そりゃあ、人としてつらいし、心が痛いわなぁ。
歯を食いしばるしかないのかよ!



俺はさ、もともと出荷のための豚なら、なんとかあきらめがつくんよ。
出荷だと思えばいいちゃかい。

でも、母豚はよ。俺がこの農場に努めだしてからずっと面倒見てきたっと、
性格もよく分かる。顔見りゃ名前も、出産した回数も、病気した時、
エサを腹いっぱい食って喜んだ時。
悪ん坊や、甘えん坊、気性の荒い奴、優しい奴、
み~んな分かる。共に生活してきた家族やっちゃかい。


口蹄疫に感染してしまって痛々しい症状が出てる奴は、
鼻や口の水疱が破けて痛いもんやからエサが食えんなっちょる。
それでも腹はへるかい、えさを探すわな。豚は鼻が命じゃ。
人間で言う手のようなもんで物を探るのは鼻で探るんよ。

痛いやろうに・・・

まともにエサが食えんかい。俺が手で食べさせてやってた。

鼻も口元も、蹄も乳首も痛々しいのに、俺を見つめる目はやさしくてよ。
なんだか、向こうがごめんよ~言ってるみたいや。
ありがとう言ってるのかなぁ(T-T)


注射打たれる姿に耐えられんで離れたところから見てたら、
獣医師の腕をふりほどいて、こっちに走ってくっとよ。

ひずめが炎症起こして血を流してるもんは、痛いから立ち上がれんで
ずっと横になってギャーギャー言ってる。
でも、立ち上がらせて殺処分するところまで連れて行かんと、重いかいよ。
まず鎮痛剤打つっちゃわ。

したら、痛みが取れるもんじゃかい。ひょいっと立ち上がる。
でも蹄からも血が出て、腐りよっかい


蹄が取れていくとど・・・赤くなった蹄だけが地面に転がってるんやど・・・

それでも、蹄が無くなった足で、俺の所に駆け寄ってくる


はやくなんとかしちゃれよーーーー!(T-T)




ある程度の大きさの奴は、電気で殺すっちゃわぁ

でっかい火ばさみみたいな物で、まず頭を挟んでな、
スイッチを入れると高圧電流が流れ、失神する。
そしてそのあとに、胸の所を挟んで、心臓に電流を流すと
ガタガタガタとしびれて心臓を止めて殺すとど・・・かわいそうやんけ。

さっきまで、元気で、震えて泣きよったやつが。
突然静かに死体となるんよ。


たださ、時々、その動かなくなった豚を運んでたり、穴の中に落とした時に、
生き返って動き出すやつがおるんよ。
気絶してただけなんやろうな。
哀れでなぁ、また殺さにゃいかん・・・。




まだまだ元気な奴らはさ、どんどん穴ん中に落としていく、
みんなで板を使って追いやって穴に落としていく。

一番下に落とされた豚たちは、熱と重さで圧死ししていくけどよ。
後から後から落とされた豚は、どんどんジャンプして
穴から必死に飛び出ようとするんよ。

その生きようとする動物の必死さにまた泣けてくっちゃがぁ(TへT)


その上からブルーシートをかぶせてよ、コンパネの板を上において、
飛び出してこんように、俺たち人間が上に乗るっちゃわぁ・・・

それでん、下から・・ドンっ!ドンっ!て必死にぶつかってくっとよ。


ブルーシートの隙間からホースを入れて、中にガスを流し込むんよ・・・

すると、だんだん静かになってきてよ、しばらくするとシーンとなるんよ(T-T)

ちくしょーーーーーーー!



作業員達があちこちで、殺処分をしていってる
地獄を描いてる絵があるわぁ。鬼が人間をいたぶっている絵よ。
あのまんまって感じ(*_*)


豚舎の中が、ギャーギャーって
今まで聞いた事もないような泣き声があちこちから聞こえるかいよ。

赤ちゃん子豚が不安な様子でジッとしちょっちゃわ。


病気に感染した奴は、蹄から血を流して痛いし、おっぱいが飲めんかい
コロっコロっ死んでいく。


それでも、豚舎が違ってたりで感染していない元気な奴もいっぱいおる。


敷地が一緒やかいて、経営者が一緒だってだけで


殺さにゃいかんとか・・・

本当に、この子達も殺さにゃいかんとか!



・・・


周りの異常な雰囲気を感じちょっちゃろうね

ひょいっと両手で掴み上げるわ

すると、身体をグッと堅くして、不安げに身体をブルブル震えてるのが
手のひらから伝わってくるとよ。


ごめんなぁ、ごめんなぁ。俺が泣き出してよぉ

その身体に注射針が刺されて、静かに、ぐったりと
手の中で重みだけを感じる物体になる
さっきまで硬かった子豚の力が抜けて、
何の力も入らない柔らかい物になるんよ。




もうどんだけの涙が流れ出たかわからん


あと、残ってた豚舎は、ウィンドレスの豚舎じゃかい・・・


せめて、安らかにと思うてかいよ

帰ってくる時・・・空気を送り込むファンのスイッチを切ってきた。




家に帰ってよ。風呂に入ってよ。飯はよう食わんかい。
焼酎飲みながらテレビをみてるとよ


俺・・・いつのまにかボロボロボロ泣いてるっちゃわ


今頃、眠るように死んでってるんだろうなぁ・・・・。


お前よ。豚は言葉がしゃべれんけんどよ。もしもよ、
お前の子供をよ、「なんで?」って言われながらよ。
国からの指示やかい言うて・・・
大好きなのに・・・手の中で殺せるか。」
  』


(以上↑ 転載終了)



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この日記のタイトルは「地獄絵図・・・」です。
「どうして?」 「なぜ?」 に 時間を費やすより
今は 私たちにできる事を。
冒頭にもありましたが、
どうか「何もできない」なんて言わないでください。

この土地に住む以上、私たちには
この土地の未来を 一緒に守る義務があります。

泣いて祈るばかりでは なにも進みません。


私達が泣くのは「終息宣言」の後で 充分なのです。



(予約投稿・お返事が遅れることがあります)  


Posted by あんじぃ* at 09:00Comments(10)口蹄疫